2001/10/7開催 『一回線見学ツアー』
2001/10/7に斎藤さんのガイドで新潟県、長野県の一回線送電線を見学してきました。
参加者は、斎藤さん、JAMMITさん、私の3名でしたが当日にJAMMITさんがダウン、斎藤さんと2人で見学してきました。
『JAMMITさん、次回は是非参加してくださいね。』
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今回は、私の車で回りました。日帰りだと辛そうなので、越後湯沢で一泊して温泉に浸かってきました。
考えて見ると、関越自動車道下り線の前橋以遠を昼間に走るのは初めて、それに車で関越トンネルを越えるのも初めてでした。
(スキーはいつも沼田までで夜間の移動です。)
当日は、渋滞もなく自宅から越後湯沢駅まで2時間かかりませんでした。
秋晴れの良い天気の中、斎藤さんと出発、塩沢町(現・南魚沼市)からR353を通り津南町方面へ
私は斎藤さんと反対側からの撮影です。
左が宮野原線33、右が大割野線66となっています。宮野原線が青、大割野線が黄のラインカラーなのでしょうか。腕金や足に塗装されています。
一回線×2鉄塔の近くの民家の庭先に小さな一回線鉄塔がありました。
東京電力信濃川総合制御所と津南送電所がありました。
豪雪地帯の為に雪に対する試験用と思われる送電線が構内にありました。
低い所にもあります。
東京電力中津川第一発電所の水圧管路で有効落差は417[m]だそうです。
更に上流の切明ダムで取水され写真上部にある高野山(こうのやま)調整池を経て来るそうです。
発電所の建物は工事中のようでした。
発電所には、上流の切明発電所からの154[kV]切明線が繋がっています。
切明線は水圧管路と同じように急斜面を下ってきます。
高野山(こうのやま)調整池に向かう途中で、154[kV]烏帽子型鉄塔で紹介している切明線の烏帽子鉄塔がありました。
東京電力としては珍しいと思われる154[kV]の烏帽子型鉄塔です。
この写真を見ていただければ分かると思いますが、低いです。
銘板は小さいのが付いています。ノンクライムは降雪対策でしょうか、ワイヤーが付いています。
標高900[m]を越えているこの場所は紅葉が始まっていました。
牧場の中を突き進む切明線です。
発電所手前の川が志久見川で新潟県と長野県の境になっています。撮影位置は新潟県で発電所は長野県になります。
志久見川を渡った長野県の志久見川第二発電所です。送電線は鉄構を通っていません。
入り口には水車ランナーがありました。回るかと思いましたが固定されていて回りませんでした。(^^;
下に説明がありました。横軸フランシス水車です。
斎藤さんに頂いた志久見川第一分岐線28号鉄塔です。旧東北電力黒井線と志久見川第一分岐線の接続点です。
角度を変えると、左28号鉄塔、右27号鉄塔です。鉄塔の格好が全然違うし、無理やり繋いだと言う感じがします。
斎藤さんに頂いた旧東北電力黒井線だった志久見川第一分岐線50号鉄塔です。
私は反対側からの撮影です。東北電力時代の銘板が残っていないか探しましたがありませんでした。
斎藤さんに頂いた4線式の志久見川第一分岐線です。
斎藤さんと同じ鉄塔です。途中で中部電力によって建てられたこの鉄塔に変わり、4線になります。4線でもジャンパー線が付いていて電気が流せるようになっています。
複雑な歴史を持つ送電線とは聞いていましたが、長野県と新潟県、周波数の違う電力会社の境界と言うことで、実際に見て面白かったです。
斎藤さんに黒井線時代の巡視標識が建っていた所に連れて行ってもらいました。このような標識が建っていたそうです。
今は、多分ここに建っていたのだろうと思われる痕跡しかありませんでした。
飯山市から野沢温泉村、栄村を通り津南町に戻ってきました。千曲川も信濃川に変わります。
R117沿いに東北電力宮野原発電所があります。志久見川の水を取りいれて信濃川に流しているようです。
発電所から出て行く宮野原線1号鉄塔です。
R117を信濃川下流に進むと次にあったのは灰雨(はいざめ)発電所です。 斎藤さんから電柱の 何? に投稿いただいた鉄柱がありました。
近くに寄ってよく見てみてました。屋内用のアレスタを屋外で使用しているために屋根を付けているようです。
更にR117下ると宮野原線が添って来るところがありました。鉄塔には『ようこそ新潟県へ』とありました。
反対側には『またどうぞ新潟県』と書いてあるのかと思ったのですが、『送電線注意』でした。
中津川が信濃川に注ぐチョット上流に中津川第二発電所がありました。
津南送電所と中津川を挟んだ対岸でした。中津川第一発電所の穴藤(けっとう)ダムで取水し、調整池を経て中津川に放流しているようです。
中津川橋を渡り、往路に通った道を逆に走ります。
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R117を信濃川の方へ折れると小さな鉄塔がありました。往路で見た下船渡線の2号鉄塔でした。
下を見ると、1号鉄塔と発電所がありました。発電所の名前は不明です。中津川第二発電所で発電した水を引いて来て発電しているようです。
難着雪リングが西日に反射してよく見えました。
1939年(昭和14年)に完成し、当時は東洋一と言われた東京電力信濃川発電所です。
只見・破間川水系ツアーの中東京幹線も立ち寄っています。
水圧管路です。耳を当てると『ゴーッ』と言う音が聞こえました。上に見えるのはサージタンクでしょうか。
大きさが分かると思います。
隣には、水圧管路で作ったと思われる倉庫?がありました。
その隣には、アンテナがありました。5Aスペシャルアンテナかと思ったのですが、ループアンテナですね。それにしても支線が弛んでいます。
東京電力信濃川発電所からR353を松之山町(現・十日町市)方面に向かうと、東京電力信濃川発電所の導水管サイフォンがありました。
こちらが上流側です。水が下に下がって道路の下を潜り反対側に行きます。
こちらが下流(発電所側)です。先の方で上に上がります。
東京電力信濃川発電所の水は黒井線標識跡の近くにある東京電力西大滝ダム(長野県飯山市)で取水され、 約30kmの導水路を通ってくるそうです。
一度、貯水池に水を貯めない水路式発電なので、水圧の変化等に対応する為の設備なのだと思います。
R353を進み、松代町(現・十日町市)からはR253を通り大島村(現・上越市)へ、北越急行ほくほく線ほくほく大島駅近くに東北電力深沢開閉塔がありました。
一回線の送電線を両側で引き留めて地上の開閉器で開閉するようです。
鉄塔に開閉設備があるわけではないのですが、開閉塔になっています。鉄構が無いと開閉所とは言わないのでしょうか。
薄暗くなってきたので撮影を終了し、越後湯沢に戻りました。
越後湯沢に戻り、森瀧でうどんすきを食べようとしたのですが、予約で一杯、残念でした。
代わりに魚沼産コシヒカリの釜飯を食べました。その後、宿の温泉に浸かり、一泊、次の日の朝も駒子の湯に浸かってきました。
斎藤さんにはツアーの企画、ガイドでお世話になりました。ありがとうございました。