並列つなぎ
>大阪府箕面市、茨木市の境界付近の山中で変な鉄塔を見つけました。
>「小曽根支線」1号鉄塔。左側の送電線(一見4導体4回線)の最上段と2番目、3番目と4番目、5番目と最下段の送電線がそれぞれ接続されています。一方、右側は普通の単導体2回線です。
>上の写真のアップです。上下の4導体の電線が2導体の電線によって接続されています。ジャンパ線も4導体ですが、そこから右側の送電線は普通の単導体になっています。
>小曽根支線1号鉄塔(画面左端)の周辺の様子。小曽根支線1号鉄塔(A)からの送電線は右に見える分岐鉄塔(D, 新生駒線、275[kV]4導体2回線)に接続されています。 中央の2基の紅白鉄塔は建設中(おそらく「能勢西大阪線」)で、延線中の電線(4導体4回線)が小曽根支線1号鉄塔の足元に仮止めされていました。
>小曽根支線6号(E)鉄塔。1号からここまでこんな感じの鉄塔が続いています。 相間の距離と碍子連の長さから考えて、上段の2回線が500kV設計、下段の2回線が275[kV]設計だと思われます。
>小曽根支線7号(F)鉄塔。1号鉄塔と同様に手前側の4導体の送電線の1段目と2段目、3段目と4段目、5段目と6段目が接続されており、反対側は単導体2回線になっています。 つまり1号〜7号鉄塔の間は4導体の送電線が2組ずつ並列につながれた「変則8導体」ともいえる状態になっています。
>麓の箕面市小野原付近から見た小曽根支線(+北豊中支線)の鉄塔群。 かなり見にくいですが、画面左端の山腹に建設中の「西大阪変電所(仮称)」の引留鉄塔と鉄構の一部が見えています。 小曽根支線7号鉄塔(中央)から引留鉄塔の間で延線準備が行われているような感じでした。
>小曽根支線1号鉄塔の電線接続の様子。
>小曽根支線の一部がなぜこのような「並列つなぎの変則8導体」になっているのかはわかりません。 この区間以外の部分では単導体になっているわけですから、送電容量の問題ではないようですし・・・。 ただ、周辺の様子から想像して、将来この区間は建設中の「能勢西大阪線」の一部になると考えられます (なぜ他の、4回線鉄塔を2回線使用している鉄塔のように、上段、あるいは下段の2回線をストレートに使わないのか?という疑問は残りますが)。